ひとりでは生きられない ある女医の95年 ― 2023年05月04日
たまたま知ったこの本。
養老静江著。
静江さんが養老孟子の母という事もこの本で知った。
、養老孟司が後書きしているのだけど 静江さんの人柄人生を読みおア割、後書きの文章 拍子抜け?というか いかにも養老孟子? 後書きのイメージを覆す面白さ、があった。
祖母が1900年うまれ、静江さんが18999年生まれ ほぼ祖母と同世代。 祖母も長生きして99歳で亡くなりました。
が残念な事に 祖母の人生をじかに聞いたことはなかったのです。どんな青春だったのか祖父とのなれそめは、なども
母が母の叔母、祖母の姉さんの話から 祖母が女学生の時どうだったのか 聞いてたから 母から 少しだけ祖母の話を聞いたぐらいで、
いつも思うのだけど
偉人伝記は読むけれど 自分の親、祖父母、その前、の人
知らない、それはすごく今、多くの人が向こうの世界へ行ってしまい、聞く術がない、 自分が年取ってきた今 残念。
93歳の母がまだ 昔の思い出を色々語ることができるので 今のうちに聞いておかねば、と思う。
書き出しから 彼女に惹きこまれました。
夫、養老が自分の生涯で一番大切な愛した人、彼との思い出は何よりも大切で、、、と
少女時代からの話がそのあと書かれているのだけど
祖母の時代の空気感、同じ時代を生きた祖母の女学校時代はこんな感じだったのだなあ、
と祖母からは話を聞けなかったけど
同時代の人からその頃の話を聞く感じで 読みながら祖母の時代を感じていたように思う。
自伝だからこそ、だろう。
しかも文章も女学生の日記風だったり、と普通の人の日記風だったという事もあるのだろう、ゴーストライターがいて うまい文章に仕立てたわけでもなく。
普通の主婦だった祖母とは違うのは
彼女は当時まだ少なかった女性の医師であったということ。
小児科医で子供に威圧感を与えないために 割烹着を着て
夜通し子供の回復を願って 付き添っていたり
今、医師も 病気を診るのでは病人を診るべきだ、という思いを持ってきた医師も少しずつ増えてきているようだけど 100年以上前にそんな気持ちで患者に接してきた姿は 尊敬する。
1世紀以上前だから できた事なのか
今病気になって医者にかかったとしたら わたしはぞっとするかもしれない 医者の対応に、
離婚し最愛の夫 養老氏と結ばれ 自分の人生の喜びを感ながら過ごした年数も5年でおわった。
結核で夫が死んでしまった
思うに ひとりでは生きられないの 言葉の意味
勿論多くの人に助けてもらって人生過ごしてきた
という意味合いもあろうけど
死んでしまった夫だが 姿かたちはないのだけど 常に夫が自分の人生に寄り添ってくれていた と 彼女は感じていたように思う、
文章の端々で感じる。
だから 夫とともに生きてきた、 という意味あいがあるように思う。
どう思いますか、読んだ人の意見を聞きたいです。
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